ふだん、このページは当院ご来院者さまを想定して書いておりますが、
この時期ですので、どなた様にも申し上げられることを書きます。
もし良かったらご参考にどうぞ。
諸外国では次々に「外出禁止令」や「国境封鎖」が出ています。日本はテレワークが推奨されていますが、現実にどなたもがテレワークに移行するのは無理があります。
都市部で勤務、テレワークにできない方々は、ありきたりなことですがご自身のご体調をまず大切に観察なさってください。可能な限り、体を休めるようになさってください。
特効薬はなく、マスク・手洗い・消毒のセットで確実に防御できる訳ではない以上、ご自身の「免疫力を大切に」しましょう。
十分な「睡眠」が免疫力維持につながります。
医学は進んでいますが、人間の脳や神経、自律神経のしくみは、まだまだ未知の領域です。
睡眠がどれほど大切かは、今、少しずつ分かり始めたばかりですが、欧米の臨床では睡眠の効果がおりおり発信されています。
目がさえて眠れなくても、横になるだけでも、副交感神経(ゆったり系)に切りかわり、良いエネルギーチャージになります。もちろん、しっかり寝られれば、それがベストです。
いずれにせよ、横になられたとき、部屋を暗くするか、アイマスクやタオルによって光刺激を抑えていただければ、メラトニンも分泌され、日常の活動で発生した多量の活性酸素も除去されていきます。
血液中や脳内の活性酸素が除去されればされるほど、免疫力の向上につながる事や、まさに第一線でウィルスを撃退してくれるリンパ球の働きが良くなる事は、医学的に証明されています。
マスクを買いに並ぶか、又はその時間、代わりにおうちでゆったりしているかはそれぞれご自由ですが、マスクは代用品(手作り等)がありますし、ゆったり横になっていていただきたいと私個人的には思っています。
職種・環境によって睡眠が確保できない方はたくさんいらっしゃいますね?
この際、一般的にはダメと言われる「寝だめ」でも結構ですからアタマもカラダも少しでも休ませてください。寝れる日には、一日8時間から10時間寝る、昼寝、または15分だけでも横になる、たいへんけっこうです。
1週間の睡眠時間が、
60才くらいまではどなた様も49時間以上(1日7時間平均)、できれば56時間以上(1日8時間平均)、
60代以上は56時間以上(1日8時間平均)、できれば63時間以上(1日9時間平均)、
寝だめや昼寝をしてでも、1週間トータルでこれだけやすんでいただければ、皆さまのリンパ球は、これまでと同じように、しっかりウィルスを撃退してくれるでしょう。もちろん、お忙しいでしょうから、なかなか1週間で、上記時間は難しいかも知れませんが、新型コロナを撃退したいこの時期だけは、しっかり睡眠をお取りいただきたい、と思っております。
日本中の世界中の感染された方にはお見舞いを、
世界中で、昼夜問わずケアしておられる呼吸器・感染症関連医療者の皆さまには心からの敬意と拍手をお送りさせていただきます。
当院の動きで何か変更が出たら、またここでご案内させていただきます。