フランツ・リスト
「愛の夢」「ラ・カンパネッラ」等でどなたもご存じのオーストリア・ハンガリー生まれの音楽家「フランツ・リスト」。
名曲はもちろん、さらに超絶技巧で「ピアノの魔術師」と呼ばれ、さらにイケメン「モテモテ男」だったことでも有名です。
「ラ・カンパネッラ」は難曲な上、一オクターブ同時に弾かないと成り立たないので身体的にも恵まれてないと弾けないそうです。リストは当時「どうだ、この曲が弾けるかい?」と言う気持ちで作曲したと言われています。
さて、私がまだ小学校2,3年の時「リストの弟子」と言う話を先生から聞きました。ご存じの方も多いことでしょう。
「ある、貧しい中で子供を育てる女性がいた。彼女は「リストの弟子」を騙って(ウソをついて)細々とピアノ教室で生計を立てていた。これを目ざとく見つけたリスト関係者がリスト本人に告げ、リストはその女性の元へ現れた。
驚きおののく女性に向かってリストは言いました。
「あなたの演奏を聞かせてください」とリストは言った。そしてところどころ修正を指導し、そしてその女性に向かって言った。
「今、私はあなたに弾き方を教えた。だからもう立派な弟子です。堂々と「リストの弟子」を名乗ってください。」と。そして立ち去った。」
この話から私はリストを聞くようになり、ショパンへとつながり、今はラフマニノフが好きです。ラフマニノフピアノ協奏曲第2番、かの浅田 真央さまがソチオリンピックこの曲演技されました。私は失意から希望へ曲調が展開するパートが特に良い。
天才は小さなことにこだらない。そしてうわべだけでない「本当の優しさ」を持っている、それがたくさんの名曲を生むモトなのかなとその当時思いました。
精力的なモテモテ男だったことは後で知ったのですが、この優しさなら女性はどなたも魅かれてしまうでしょうね。
今はK-POPが世界を席捲、J-POPも素晴らしいけど「古典」も良いですよ。
当院は音楽家(クラシック演奏家)のご来院者さまが多いので、演奏のご苦労もよくうかがっています。
私自身は、このような困難の時は「元気を出して」「がんばって」な応援歌よりも古典名曲の方からより強いエネルギーをもらえる気がします。作者が戦争等様々な受難を乗りこえてきた上の曲だから?背負っていたモノが大きいから?
良くはわかりませんが、皆さまもお家おこもりの間お好きな作曲家を少しゆっくりお聞きになってみてはいかがでしょう? 良い時間を過ごせると思います。