コロナ禍に入ってから、当院は予約制に移行し、その最大のメリットはお一人さまお一人さまと、じっくりお話しできることでした。

皮膚科形成外科関連よりも、むしろその他のご自身の身の回りのこと、とてもたいへんな状況をお抱えの中、にもかかわらず、なるべく笑って前向きに歩いておられる方々…

また10年ぶり、２０年ぶりにお元気なお姿でお目にかかれることもとても貴重な思いでおりました。

 

中でもまだ症例数の少なかった１９９７年からVCローションをお使いいただいてきた皆さまには、この（２０２１－２０２２）区切りに、改めまして心より深く厚くお礼を申し上げます。

 

「おかげさまで皮膚＝肌がきれいと言われるようになりました。」「きれいな肌をこんなに長く維持できてうれしいです、おかげさまです。」このようなお言葉をいただくのですが……

実は本心は「イヤ、それはこちら（池野）のセリフでございますよ。」

実際「毎日一日２回も、それを最短３か月続ける」と言うのは、口で言うよりずっとたいへんなことであるのは私、池野自身が一番良く存じております。お仕事や学校へ行かれている中はなおさらです。

しかも地味で地道な努力です。 

ここにきて、才能諸々大切なことはあるけど、「まじめ」が何より強く大きな力を持っていたのだと言うことに、たくさんのご来院者さまから再度教えられています。私はもちろん、ご提供できる治療法について欧米学会や文献から、そしてくりかえしの研究から、これだ！と想えるものを提供してまいりましたが、それはプロとしてツールを提供してきたにすぎません。そのツールをあなた様方は黙って、地味で地道に毎日真面目に使いつづけてくださいました。健康な肌＝きれいな皮膚はその結果、あなた様の中にあった努力する力がもたらしたギフトであります。

 

毎日毎日、地味で地道な努力をされる真面目さ、それは「枯れることのない泉」のようなものだと思います。「枯れることのない泉」それは探してもどこにもなく、他ならぬあなた様ご自身の中にはじめからあったものだと思います。今、この文章を読んでくださっているあなた様方すべての中に。

 

私は微力ながらこれからも努力をつづけます。

ここであらためて、皆さまのこれまでとこれからに対し、心から祝福をお贈りしたいと思います。