皆さまへあらためて感謝
新しい年になりました。
年末年始がお仕事の方々も、お休みの方々もいろいろいらっしゃると思いますが、スキンケアについては、新しい年もひきつづき、どなた様にも一様にひきつづき精一杯、応援、伴走させていただきます。
ご遠方患者様には、当院の自費外用剤をお送りしておりますが、年末には日本海側地方あてのお送りに際し、配送会社様から「大雪なのでいつもより遅れる可能性があります。」とご連絡を受けました。お届け、また被害はいかがでしたでしょうか?おそらく航空便を使って配送しているであろう地域も「現地の大雪のため遅れが出ます。」の連絡が入りました。
東京におりますと実感が薄いのですが、折々各地の配送状況をお伺いしたり、また直接患者さまとお話させていただいたりすることで、気候の違い、災害のたいへんさを思い知ることがとても多いです。
このことは、裏を返せば、過去、そんな遠い所から、遠路をこえて当院までお越しいただき、到着してもその後(受付された方々の人数分だけ)長時間お待ちいただいていたと言うことです。コロナ禍以降、予約制にできたことで患者さまとお話する機会ができ、10年、20年前のことを今初めて知り、毎日、あらためて頭の下がる思いをしています。
鉄路(鉄道)もたいへんですが、航空便の中には「一日に一往復しか便がない」とか「○○時○○分離陸」と決まっていることがあってたいへん。他にも徳島から夜行バスに13時間揺られて当院までお越しくださった方……皆さま何食わぬお顔をされながら、実はたいへんな手段をご自身で組み立てていらっしゃっていたことが、今になって続々とわかってまいりました。
何より驚くのは、皆さまが、お互い遠くからきていること、待合室以外でお待ちの方が何十人もいらっしゃることをご理解くださったと言うことです。どなたかお一人を優遇することは、イコール他の方をないがしろにすることになるので絶対できない、このことをもわかってくださっていたと言うことです。
こんな素晴らしい方々が何年も当院をご利用くださっている以上、私の年齢は上がっていきますが、さらにいっそうがんばらないと…と肝に命じている毎日であります。もちろんお近くからでも、受付ご人数分だけの待ち時間はありましたから、当時のたいへんさに頭が下がるのは全く同じです。
当院は今年で35年目に入る予定で、皮膚科学の進歩に合わせて治療はどんどん変えておりますが、患者さまをお迎えする姿勢は以前と一つも変わっておりません。25年ぶり、30年ぶり、ご家族2代目、3代目の患者さまがたくさんいらっしゃいます。たとえ30年前でも一度でも受診された方(ピアスのみの方は例外です)には、皮膚でお困りになったときお役に立ちたいと思います。どうぞご遠慮なくご連絡なさってください。
皆さまのお体と皮膚のご健康を今年もひきつづきお祈りしてまいります。