池野皮膚科形成外科クリニックではVCローション、VEローション、リン酸ビタミンC等でニキビ治療を行っております。アクセスは銀座一丁目駅からが便利です。

皮膚科形成外科医院池野クリニック

池野皮膚科形成外科クリニック
〒104-0061 東京都中央区銀座1丁目14?4

03-3538-1344
クリニックのお知らせ

メッセ|ジ

メッセージ


2023.02.20美味しいものを創りたい…でもお気をつけて!「スライサーでのお怪我」

No.497

 

以前私が診療活動をさせていただいていた成増地域は住宅が多いので「お皿洗いしていてガラスで切りました」「コンロでヤケドしました」「テーブルに頭ぶつけて切れた」…色々な患者さまにお目にかかりました。形成外科の器具や知識が皆さまのお役に立てて幸せでした。

今、診療活動をしているのは「繁華街」で飲食店さんも多いので、「ヤケド」で駆け込んでいらっしゃる方々が多数派です。対応させていただけるキャパシティがパンクしてしまい、もう何年も一般初診患者さまをお受けしていないのですが、ヤケドは初期消火、いや、初期手当が大切な急患さまですので、初診となっても対応させていただいております。早めに処置すれば、感染もなく(深さによりますが)傷あとも綺麗に治っていただけます。 

そして最近…

皆さま「スライサー」はご存じですか?お使いでいらっしゃいますか?文字通り、お野菜などを乗せて、刃の上を滑らせると、それはそれは薄くてキレイな、プロのようなお野菜スライスができるそうです。実はこのところ、このスライサーで手指を切られた患者さまが相次いでいらっしゃっています。不謹慎な冗談ですが、スライサーで指までスライスしてしまったわけです。

上に乗せたお野菜を往復させてスライスしていくのですが、そのお野菜が小さくなっていって指すれすれになっても気づかず、怪我をなさってしまうようです。安全器具も付ているようですが、ついつい付けないままで、お野菜はそのままで手だけが刃まですべってしまった……という事が多いようです。スライス状態なので、傷は浅めですが指先一面切ってしまった方もいらっしゃいます。こんな場合はとてもたくさん出血して驚かれます。それに指先は敏感で痛いです。

 消毒とカットバンやバンドエイドですめば良いのですが、もし傷口が大きい、出血がなかなか止まらない、フラフラする…が見られたら、救急外来へお出かけください。早い方が好ましいです。もし当院に連絡いただければ、診療時間中で電話がつながれば、ご予約患者さまに事情説明しながらですので少しお待ちいただくことになりますが、喜んで「形成外科的対応」をさせていただきます。

このような緊急の場合は、初診患者さまを受付していない当院でも(当たり前ですが)初診患者さまとして、受付させていただきます。

 

 受傷直後にお願いしたいことを並べておきます。

①   ヤケド―――直後から水道や氷水でとにかく冷やす。皮膚がむけたりしていたら氷やアイスノンでも、とにかく、1時間以内は、冷やし続けて病院をご受診ください。

②   スライサー――――まず止血、止まったらバンドエイド、カットバンを。切った所が大きければ、あわててしまうでしょうけれど落ちついて、もし切って落としてしまった先端部分が見つかったらこれを食塩水(できれば生理食塩水=100gの水道水に食塩1gを溶かしたもの。正確には100gの水に塩化ナトリウムを0.9g。)にひたして病院へ持っていくと、直後なら生着させて元通りにできる可能性もあります。なければ縫合して治していきます。心臓より手指を上に上げておくと出血がマシになります。今「高機能ハイドロコロイド」の絆創膏が市販されていますが、現場で見る限り、スライサーのケガにはあまり向いていないようです。

お料理は楽しいけれど、刃物、熱源を使う以上少しのはずみでケガにつながりますからお気をつけて、プロのシェフの皆さま方もお忙しさにあおられることなく、ご自身の手をお守りください。

万一、スライスしてしまわれた場合は、どうぞご遠慮なく、ご連絡ください。
  0335381344 池野皮膚科形成外科クリニック でございます。

一覧へ戻る