ここ数年、梅雨の終わりから台風シーズン終了まで、水害の報道がつづいています。
 先日は、とある県の患者様にお送りした外用剤が水害のため泥まみれになり、新たにお送りしたことがありました。ご本人様はもちろん、配送でお世話になっているヤマト運輸様も、あと片付けでたいへんな中、ご連絡いただいたり、再配達していただいたり、その労力に頭が下がります。他人様のことを申しているばかりではなく、日本に住んでいる限り、常に自然災害とともにあることを覚悟しないといけなくなりました。特におケガを負われたとかは今のところおうかがいしていないので少しホッとしていますが、被害にあった方々には心よりお見舞い申し上げます。

そんな中で、予約制になったことが功を奏したのか？（受付順番制だった長い間、ホントすみませんでした）ずっと以前の患者様と再会、お話できるチャンスがとても増えました。20年ぶり、30年ぶり…でお目にかかれることも少なくありません。当院のパソコンに記録がございますので、たとえ30年前の一度きりの受診でも（ピアスホール作成のみの患者様以外は）記録が残っているので、全くの初対面患者様としてではなく、普通に診療させていただいております。

たとえ1か月ぶりでも。30年ぶりでも、再会させていただくことで何よりうれしいのは、お元気でいてくださったことがわかることです。空白が長ければ、当然環境もキャラクターも多少お変わりになっていらっしゃるけど、とにかく元気でいてくださったことがうれしいのです。たまにご家族様がいらっしゃり「ご訃報」をうかがうこともあり、それ自体はツラいけど、生身の人間ですから大切な順番、そして当院での思い出をお話していただけるのは身に余る光栄です。
「お元気でいてくださってありがとう、当院を忘れないでいてくださってありがとう…」と心の中で何度も何度も頭を下げています。

率直に申し上げて、成増での診療活動と今の中央区での診療活動、内容はほとんど変わっていません。診療はいらっしゃる患者様の症状やお困りごとによって対処方法が変わるだけで、今は保険適用外の自費診療が多数ですが、やはり皮膚科形成外科のメイン、湿疹、かぶれ、ヤケド、ケガ…も喜んで楽しく対応させていただいております。皮膚でお困りになったら、空白が長くても、むしろ再会の楽しみが大きくなりますので、当院でお役に立てそうでしたら、どうぞご遠慮なくご予約をお申しつけください。

どんな形でも元気で「再会」できることは、それはそれは幸せなコトです。過去、混んでいた頃にお越しいただいていた患者様には「あの時は本当にすみませんでした。今ようやく落ち着いてお話しできるようになりました。」とお伝えして、ゆっくり診療内容ご説明させていただけたらいっそう幸せです。私から申せば、どなた様も再会したい方々ばかりです。とても楽しみです。